親に悩みを話せなかった小学生の頃

初めて悩み始めたのが小学2、3年生の頃だった。

異常な時期だった。

小学校に上がる前の幼少期に僕は万引きをする癖があった。

当時から悪いことだとは薄々分かっていたけど、今ほど事の重大さに気づいていなかった。

そんなある日、万引きしたことが母親にバレた。

めちゃくちゃ怒られて大泣きしたことを今でも覚えている。

それ以降万引きは一切しなくなった。

この出来事がきっかけで生まれて初めて罪悪感というものを覚えた。

そんな経験がありつつ僕は小学生になった。

小1、小2の頃の大半は毎日が楽しかった。

今振り返れば、人生で一番素直ではっちゃけていた時期だった。

小3に上がる前にはそんな生活が一変した。

ある日、母親と一緒に刑事ドラマか何かを見ていたときのことだった。

ドラマで死刑にまつわるシーンが映った。

ドラマについての詳しい内容は覚えていないけど、

僕は母親にこう聞いた気がした

「なんでこの人は死刑じゃないの?」

母親は言った

『罪を犯してないから』

この一言が僕にとって地獄の始まりだった。

聞いた途端に幼い頃に万引きをしていた過去の記憶が蘇った。

僕はいつか死刑になるんじゃないかと突然怖くなった。

今振り返れば笑える話だ。(もちろん万引きはいけないことだけど)

でも当時の自分にとっては大マジだった。

『小さい頃に万引きをしたらどうなるの…?』

この一言さえ母親、家族に聞けていたらずっと悩まずに済んだはずなのに

当時の僕は聞けなかった。

聞くのが怖かった。

この出来事以降から小4になるまで僕は一人で悩み続けた。

『自分はいつか死刑になるんだ…』

本気でそう思い続けていた。

「どうせ死ぬなら…」と思い遺品整理的な目的で自分の部屋の物を整理したこともあった。

夜に一人で泣いたりもした。

段々と寝れない日が続くようになった。

そして警察が怖くなっていった。

警察に指名手配されて捜されているんじゃないかと思い込むようになった。

交番や警察署の前を通る度に怖かった。

ストレスからなのか左の側頭部の髪が抜けて薄くなっていった。

こんな生活が約一年間続いた。本当に辛かった。

小4になると事態はそんなに重くないと気づき始め、普通の生活に戻れた気がした。

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